【7月4日 AFP】ギリシャ・クレタ島の当局は3日、山火事のため約5000人を避難させた。

地元ホテル協会の会長はAFPに対し、2日夜に発生した火災により、約3000人の観光客と約2000人の住民が、ギリシャ最大の島であるクレタ島南東部のリゾート地イエラペトラ近郊から、予防措置として移動したと話した。同会長によると、観光客の大部分は島の北部に避難したという。

また、自治体の幹部はテレビ局メガに対し、消防飛行機が被害地域に到達できなかったため、当局が避難を命じたと語っている。

ギリシャでは、例年のこの時期に見られる暑く乾燥した気候が、近年国を襲った夏の山火事の再発リスクを高めている。クレタ島のアクセスしづらい地形も、活動する消防士の作業を妨げている。

一方、隣国トルコのイズミル県西部でも火災が発生し、2人が死亡した。

同国第3の都市イズミルの近くでは2件の山火事が起き、住人が避難している。

イズミル州知事は、絶え間なく向きが変わる強い風が問題だと述べ、「そのため、陸上と空中の両方からの介入が非常に困難だ」記者団に話した。(c)AFP